土間と天井の梁

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土間の床

一見コンクリートのように見える土間の床は、たたき仕上げといって粘土ににがりを混ぜてたたき締めて造った床です。雨の日に農作業をする場として利用されました。

土間の上の梁は、松が三本、榎が一本使われています。土間を入って手前の梁から松・榎・松・松が使われおり、表台所と裏台所の間の桁行方向の太い梁は牛梁(うしばり)といい、榎(えのき)になります。
松は、岩場や砂地など樹木の育ちにくい場所でも常緑を保つ粘り強い木で、曲がりくねったそのままの木を使うことにより重力が分散され、建物の強度を保つ梁に適していると言われています。

煙出しとクドの天井

天井には「煙出し」という吹き抜けが設けられています。

クドの天井は、梁に縄を巻き漆喰に砂を混ぜたものを塗った火災防止のための大変珍しい造りになっています。